米国南西部の乾燥した山地に自生するヒノキ科ビャクシン属の常緑性針葉樹です。
樹高は通常3~6mの低木で、枝は上向きに広がり、さらに細かく分枝して丸みを帯びた樹冠を形成します。
樹皮は薄い灰褐色で帯状に剥離します。
葉は、若木のみに見られる幼葉は長さ5~10mの針状、成木では黄緑色の鱗葉となります。
雌雄異株で、雄花は淡黄色、雌花は薄緑色で、いずれも小枝の先につきます。雄花は早春に花粉を飛ばします。
果実は直径1cm前後の球果で、未熟なときは青褐色で白い粉におおわれますが、成熟すると乾燥し赤紫色になります。
果実には芳香があり、ワックスを抽出してアロマキャンドルを作るのに用いられます。
成長は非常に遅く、数百年の寿命を持つといわれます。
種子は一昼夜の吸水後、休眠打破のため低温湿潤貯蔵が必要とされます。
また低温湿潤貯蔵の前に常温湿潤貯蔵を行うことを推奨する記述も見られます。
<低温湿潤貯蔵の方法>
1.吸水後の種子を湿らせた刻み水苔やバーミキュライトなどと混合し、チャック付ポリ袋へ封入します。
2.冷蔵庫へ入れ、5℃以下で貯蔵します(ただし凍結は不可)。
※貯蔵中に種子が乾燥しないよう注意してください。
<常温湿潤貯蔵の方法>
低温湿潤貯蔵の手順1後に、室温で管理します。
以下は、仕入れ元からの提供情報です。
<収穫年>
2025年
<収穫地>
米国ユタ州
<発芽率>
60-80%
<低温湿潤処理の期間>
熱湯処理と 3か月間の常温湿潤貯蔵後に2~3ヵ月行う。
<熱湯処理の方法>
種子を熱湯に浸し、そのまま6時間放置する。
<その他>
前処理を行わずに春蒔きして戸外で管理し、翌春に発芽させる方法もある。
・学名 Juniperus osteosperma
・米国から直輸入(輸入時期2026年5月)。2025年産種子
・盆栽で有名なシンパク<槇柏 / 真柏>(標準和名ミヤマビャクシン)やトショウ<杜松>(標準和名ネズ)などと同属の樹木で、グレートベースン<Great Basin>と呼ばれる米国南西部の乾燥した山岳地帯に自生します。この木を含む数種のビャクシン属とアメリカヒトツバマツやコロラドピニョンマツなどが混交する植生はこの地域の風景を特徴づけるもので、ピニョン=ジュニパー・ウッドランド<Pinyon-juniper woodland>と呼ばれます。鳥が好むベリーを産しますが、雌雄異株のため、雌雄両方の木がないと結実しません。
・米国のユタ州にとくに多く見られることからユタジュニパー<Utah juniper>の英名があります(Juniperはビャクシン、ネズの意味)。また乾燥地に多く見られるためデザートジュニパー<Desert juniper>(砂漠のビャクシン)の名もあります。普及していませんが、アレチビャクシンの和名があります。
・種子の休眠打破は家庭用冷蔵庫で可能です。